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経営者の妻として暮らす毎日の思いやあるあるを川柳に。
第2回「夫が社長」妻のつぶやき川柳 第2回「夫が社長」妻のつぶやき川柳

受賞作品発表

中小企業経営の夫を持つ「経営者の妻」ならではの
思いやあるあるを詠んだ句をはじめ、
ご家族やご友人からの応援の句など
総計1,965点もの作品をご応募いただきました。

応募作品のなかから、最優秀賞1点、優秀賞3点、奨励賞5点、
中小企業応援賞5点、佳作15点の、受賞作品29点を紹介します。

「最優秀賞」「優秀賞(審査委員長賞・つぐのわ賞・女性社長のココトモひろば賞)」の4作品のエピソードは
漫画家・イラストレーターの伊藤えぽ氏に経営者の妻の思いとして漫画にしていただきました。

最優秀賞(1点)

<賞品>老舗旅館やラグジュアリーホテルでの宿泊、ディナーなど、夫婦でのひと時を楽しめる体験ギフト

「守るから 君も会社も」 プロポーズ みつめ茶

漫画制作元:シンフィールド(伊藤えぽ 作)

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講評選者 川柳作家 やすみりえ 氏

胸がドキドキ、きゅんとするプロポーズの場面。相手から伝えられた言葉がそのまま句になりました。
川柳は口語体(お喋り言葉)を取り入れていきいきと作ることができますから、それを効果的に使われましたね。経営者らしく「会社も」と言った夫を頼もしく、誇らしく感じた気持ちが伝わってきました。
さらに、その後の二人で積み重ねてきた月日の重みも込められている一句になっていますね。

漫画制作元:シンフィールド(伊藤えぽ 作)

優秀賞(3点)

<賞品>和牛ステーキ、カニやふぐなど海の幸、旬のフルーツなど、お好みで選べるカタログギフト

審査委員長賞

食べてるね 保護者目線の お昼時 さるり

漫画制作元:シンフィールド(伊藤えぽ 作)

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講評選者 川柳作家 やすみりえ 氏

家庭的な雰囲気を大切にしながら会社を営まれているご様子を詠まれた一句。とてもあたたかみを感じます。
特に良いポイントは上五の「食べてるね」の言葉。直接社員さんへ話しかけているようにも少し離れたところから見守っているようにも取ることができ、イメージが膨らみます。日頃、さまざまな状況において親心で若い社員さんと接していることが想像できる内容の作品でした。

漫画制作元:シンフィールド(伊藤えぽ 作)

つぐのわ賞

継がないを 継ぐよに変えた 夫の背 ルーキー

漫画制作元:シンフィールド(伊藤えぽ 作)

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講評選者 伊勢田 篤史 氏

たった17文字で、子の事業承継に対する気持ちの変化を見事に表現した素晴らしい作品です。子の心情が、父の仕事姿に触れることを通じて変化していく情景が目に浮かびます。
親の事業を継ぐというのは、並大抵の覚悟で務まるものではありませんが、最後に子の背中を押してくれるのは、今までずっと見てきた父(社長)の背中なのかもしれませんね。

漫画制作元:シンフィールド(伊藤えぽ 作)

女性社長のココトモひろば賞

社長待つ 客をトークで つなぐ妻 まろんころん

漫画制作元:シンフィールド(伊藤えぽ 作)

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講評選者 古田 千賀子 氏

私も実感いたしました、一句です。しっかりと経営者の妻の苦労が読み取れます。私も、お客さまとの約束の時間に間に合わせようと一生懸命走って会社に戻ろうとする夫の為に、お客さまにお茶を出し、世間話をしていました。お客さまも色々な話をしてくださいました。聞き上手にもなりました。
今、自分の会話が上達しているのはこの時の会話があっての事だと思います。これも私が事業承継するためのものだったのだと、この句に巡り合って痛感いたしました。

※「女性社長のココトモひろば」は、夫やご家族の逝去により、突然、事業を継ぐことになった女性経営者のためのコミュニティサイトです。

漫画制作元:シンフィールド(伊藤えぽ 作)

奨励賞(5点)

<賞品>フルプロ農園「葉とらずりんごで作った信州りんごジュース3本・りんごバター・りんごジャム(ピューレ)・ドライりんご・りんごスパイスのセット」、ヨダファーム「自然豊かな山梨育ちのトマトを凝縮した、ソース3種(塩糀、BBQソース、ケチャップ)・トマトの『み』・豊かさあふれるトマトジュースのセット」、KURUMU「お肌をすべすべ・歯をつるつるに導く、天然の国産クレイ『モンモリロナイト』をたっぷりと配合した洗顔料・クリーム・歯みがき粉のセット」からお好みの1セット

記念日は 結婚よりも 創立日 てぐ
内輪もめ 社に持ち込まぬ 長の性 まこもじゃる
リビングを 支社と名付けて お手伝い 愛野うさぎ
帰宅後は 晩酌兼ねて ミーティング 春蚊秋冬
ためないで 脂肪ストレス 領収書 猫矢なぎ

中小企業応援賞(5点)

<賞品>フルプロ農園「葉とらずりんごで作った信州りんごジュース3本・りんごバター・りんごジャム(ピューレ)・ドライりんご・りんごスパイスのセット」、ヨダファーム「自然豊かな山梨育ちのトマトを凝縮した、ソース3種(塩糀、BBQソース、ケチャップ)・トマトの『み』・豊かさあふれるトマトジュースのセット」、KURUMU「お肌をすべすべ・歯をつるつるに導く、天然の国産クレイ『モンモリロナイト』をたっぷりと配合した洗顔料・クリーム・歯みがき粉のセット」からお好みの1セット

妻を呼ぶ 時だけ主語が ない院長 自己肯定感の化け物製造嫁
パパでなく 幼い息子は シャチョ(社長)と呼ぶ はいろいね
チャリを漕ぐ 社長妻とは 名ばかりか ちー
守りたい 矢面に立つ 婿養子 跡取り娘
インボイス 『丸投げするな!』 妻の声 総務GL

※「中小企業応援賞」では、五・七・五の形式にとらわれず本企画の趣旨によりマッチした作品を選定しています。

佳作(15点)

<賞品>OKOSHIYA TOKYOの職人が一つ一つ丹念につくりあげた、おこし12種のセット「OKOSHIYA 24 pieces」

慶弔費 かさみ家計が 逼迫し

エミタソ

困ります 突然帰宅 昼ごはん

かすみ草

横向いて さっとつぶやく 「原価率」

浪花家あずき

後継者 元気なうちに 決めといて

ワイズマン

前夜から 妻に訓示の リハーサル

ミルファ

保留音 忘れ社長に 「パパ、電話」

りん

値上げにも 社員のために 音を上げず

のり

「おかみさん」 呼ばれるわたし まだ三十路

桃李

いつだって 仕事とセット 家族旅

shioshio

先代に 共に手合わす 始業前

つべる

おかげさま 妻にも届く 仕事ぶり

あかいりんご

本業の 数にもせまる よろずごと

座敷わらし

共に出て 共に働き 共に帰路

みちこ

元社長 今はおウチの シェフとなり

いちご狩り

働けど 退職金は 夢の夢

てんまま

総評川柳作家 やすみりえ 氏

今回もどのような川柳が集まるのかとても楽しみにしていた「夫が社長」妻のつぶやき川柳。寄せられた作品をひとつひとつ味わいながら選考をすすめました。入賞には五七五の「定型」をきちんと守って完成させたもの、言葉選びにセンスが光るものを中心に採らせていただきました。
全体的にご自身の気持ちを素直に表現された良い作品が多く、印象に残りました。川柳づくりをとおして、普段うっかり見逃してしまっていた出来事や思いに改めて気づくことが多々あるように思います。ぜひこれからも、気軽に川柳を楽しんで頂けたら嬉しいです。例えば、メールや手紙に一句添えるのもおすすめ。良いコミュニケーション手段のひとつとして川柳を楽しんでみてはいかがでしょうか。

企画への思い

中小企業経営の夫を持つ「経営者の妻」の方々には、
ならではの楽しさや大変さがある。
でも、同じ立場の人と話したり、知り合ったりできる場は多くありません。

だからこそ、気持ちを共有できる場をつくりたい。
そんな思いからスタートしたのが、この「夫が社長」妻のつぶやき川柳です。

経営者の妻として暮らす日々の思いやあるあるをしたためた川柳をはじめ、
ご家族やご友人からの応援の一句、夫の事業を承継した妻の方からの一句を募集しました。

審査員

川柳作家 やすみりえ 氏

川柳作家 やすみりえ 氏 大学卒業後、本格的に川柳の道へ。抒情的川柳を提唱し、恋を詠んだ作品が幅広い世代から支持を得て現在に至る。多数の公募川柳の選者・監修をつとめるかたわら、各地でワークショップを開催するなど川柳の魅力を様々なメディアで発信。テレビ・ラジオ出演も多数。句集に「召しませ、川柳」(新葉館出版)、監修・共著「俳句・川柳・短歌の教科書」(つちや書店)など多数。全日本川柳協会会員。日本文藝家協会会員。令和3年度文化庁長官表彰。

伊勢田 篤史 氏(「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」監修)

伊勢田 篤史 氏(「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」監修) 一般社団法人 緊急事業承継監査協会 代表理事。弁護士・公認会計士。2014年弁護士登録。弁護士・公認会計士の枠にとらわれずに、相続や事業承継分野で活動中。近著に、「緊急事業承継ガイドブック『社長が突然死んだら?』」(税務経理協会)、「デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた」(日本加除出版)。

有限会社 古田商会 代表取締役 古田 千賀子 氏(女性社長のココトモひろば アドバイザー)

有限会社 古田商会 代表取締役 古田 千賀子 氏(「女性社長のココトモひろば」アドバイザー) 岐阜県岐阜市の長良川北部に位置する有限会社古田商会 代表取締役。1980年に夫が事務用品の販売会社「古田商会」を開業。当時より、総務・経理全般の仕事を務める。2016年、夫の逝去により事業を承継。また2020年1月より、「女性社長のココトモひろば」アドバイザーとして、突然の事業承継に悩む女性経営者に寄り添う活動も続けている。

つぐのわについて

エヌエヌ生命は、経営者の妻ならではのお悩みに寄り添います。

「旦那さんが社長でいいなあ」と言われる。
たしかに、夫が経営者だと良いこともある。

でも、収入が不安定、平日と休日の境がない、先のことが想像しづらい…など、
経営者の妻だからこそ思うところも、実はたくさんある。

同じ立場の人の考えを聞いたり、気持ちを共有できたらと感じることもある。
思えば、経営者の悩みに応えるサービスや場はたくさんあっても、
「経営者の妻」に向けたものはない。

私たちは、中小企業を取り巻く方々の思いを知るなかで、
経営者の妻が置かれているそんな状況を知りました。

エヌエヌ生命は、中小企業サポーター。
だからこそ、経営者の妻の方々に向き合い、
困ったときにいつでも助けられる存在になりたいと考えました。

すべての経営者の妻の、今日と未来がもっと明るくなるように。
つぐのわは、あなたのために何ができるかを考え続け、形にしていくと約束します。

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