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夫の会社の成長を支える、経営者の妻の役割と心構えとは?

中小企業向け事業保険のエヌエヌ生命

経営者夫を支える妻の役割についてお伝えしていきます。

夫の会社の成長を支える、経営者の妻の役割と心構えとは?
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会社経営の表舞台の主役は夫かもしれませんが、それを支える経営者の妻としての役割は、経営者としての役割に勝るとも劣らない重要な意味をもっていると言えるのではないでしょうか?
そこで今回は、そんな経営者の妻の役割について考えてみたいと思います。

1. 経営者の妻の責任と期待

まず経営者としての夫の立場について考えた後に、経営者の夫のサポート役としての妻の立場、経営者の妻と自己実現について考えていきましょう。

1-1. 経営者としての夫の立場への尊重

会社を経営している夫は、従業員の生活や自分自身の家族の生活を守らなくてはなりませんし、取引先との関係でも様々な責任を負っています。
ですから常に重い責任を感じ、プレッシャーと闘いながら日々の生活を送っているのではないでしょうか?


特に収益拡大期には、挑戦しなくてはならないことも多くなります。
わずかな判断や方向性の違いで、チャンスをつかむこともあれば逃がすこともあるでしょう。
突発的な事態が生じれば、時と場所に関わらず対処しなくてはなりません。
家族との時間を大切にしたいと思いつつも、会社を優先しなければならないことにジレンマを感じることもあるかもしれません。

そんな経営者の家族としてできることは、夫であり父親であり、経営者であるという当人の立場を理解して、家族の絆を大切にするということと言えるでしょう。

1-2. 経営者である夫のサポート役としての妻の立場

経営者の妻の生活は、サラリーマンの妻に比べて振れ幅が大きいと言えるでしょう。
サラリーマンであれば、毎月決まった額の給料が安定的に支払われますので、将来的な収支の予測が立てられやすいはずです。
そして会社の業績が悪化すれば、転職という選択肢もあります。

ところが経営者である夫の収入は会社の業績次第で急拡大することもあれば、反対に大きく落ち込む可能性もあります。
会社の業績が悪化すれば、その責任は経営者である夫が背負うことになります。
ですから経営者の妻の生活は、良くも悪くもスリリングなことが多いと言えます。

そんな夫を支えるためには、経営者の妻は大らかにものごとを受け止められる寛容さが必要と言えるのではないでしょうか?

経営者の夫は生活が不規則になりがちですし、家族の時間の確保も難しいことも多々あります。
ですがその分、努力が会社の業績に直結して、収入に反映されやすいのも特徴です。
妻が経営者の夫を上手にサポートし、夫が仕事に安心して集中できる環境を整えることで、家族や会社の大きな利益につながる可能性が高くなります。
ですから、経営者の妻の立場は、非常に大きなやりがいと可能性に満ちているとも考えられるでしょう。

1-3.経営者の妻の自己実現の必要性

このように経営者の夫のサポート役としての妻の役割は大変重要と言えますし、妻の支える力が会社の未来に与える影響は非常に大きいと言えるでしょう。
とは言え、ここでもうひとつ大切なことは、経営者の妻が家族の犠牲にならないということです。

会社の成長が家族の喜びであるためには、家族それぞれが目的を見失わないようにしなければなりません。
会社は経営者の家族や従業員のためにあるのであって、会社の経営自体が目的にならないように気を付ける必要があります。
主体はあくまでも人であることを忘れないでください。

そのためには家族としての目標の共有と共に、経営者の妻のアイデンティティの確立と自己実現が非常に大切になります。
些細なことに動揺しない芯の強さをもち、夫のサポートと自分自身のアイデンティティの確立とのバランスを上手にとることが必要と言えるでしょう。

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2. 経営者の妻の役割の変化と進化

家族の在り方や会社の業種、規模によっても異なりますが、経営者の妻の役割を大まかに分けると、

  • 経済的に支えるか
  • 精神的に支えるか

ということになるでしょう。

そしてこの役割の必要性は、同じ経営者の妻の立場でも、会社の成長過程によって変化していくことが多くなります。
この経営者の妻の役割の変化と進化の過程について、以下でお伝えしたいと思います。

2-1. 夫の会社の創業期の妻の役割

夫の会社が創業したばかりの頃は、資金調達が重要な時期であり、取引先も開拓途上であったりして、経済的にも不安定なケースが多いと考えられます。
この時期の妻の役割としては、外部で働いて経済的に支えるという方法や、会社内部で労働力として支えるという方法が夫の支えとして役立つケースも多いでしょう。

夫の会社が軌道に乗るまでの収入が不安定な時期に、夫の会社からの収入以外にも収入が期待出来れば、家族の生活は維持できるので夫の負担を減らすことができます。
また、会社を設立したばかりで有能な人材が揃っていないのであれば、信頼できる妻が会社内部の業務を手伝ってくれることは大変助かるはずです。

もちろん、夫の会社の状況や夫の考え方によっても異なりますが、会社にとって最も重要なこの時期の経営者の妻の役割は、非常に大切であることには変わりがないでしょう。

2-2. 夫の会社の成長期(拡大期)の妻の役割

夫の会社がある程度軌道に乗り、成長期になれば、外部からの資金調達は円滑になり、経済的にも安定してくるでしょう。
会社の業績の向上にしたがって経営者である夫の収入も上がってくるので、妻の主な役割は、経済的なサポートから夫に対する精神的支えへと変化してくると考えられます。

また、会社に貢献してくれる従業員の帰属意識を育み、モチベーションを高めるために、従業員への気配りなどの配慮が必要な場面も出てくるかもしれません。
さらに、夫の仕事上の交友関係の広がりに合わせて、経営者の妻同士の横のつながりを作っていくことも大切になるでしょう。

2-3. 夫の会社の成熟期の妻の役割

夫の会社が成長し、十分軌道に乗って安定期に入ると、これまで築き上げてきたものを守ることが大切になってきます。
会社にとって大切な財産は、経済的な資産だけに限りません。
会社の成長を支えてくれた従業員や取引先などの関係者、お客様なども大切な財産と考えられます。
忙しい夫に代わり、こういった会社を支えてくれた方々へ感謝の気持ちを表していくことも、経営者の妻の重要な役割と言えるでしょう。

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3. 経営者の妻としてのコミュニケーションと関係構築

経営者の妻には、経営者の妻ならではの人間関係の築き方とコミュニケーションがあります。
ここでは、それらについてお伝えしたいと思います。

3-1. 経営者である夫との良好な関係の構築

経営者である夫との関係の構築において、経営者の妻が心がけたい秘訣がいくつかあります。

まず、多忙な夫が体調を崩さずに仕事に集中できるように、健康へ配慮することが何より大切です。
そして重い責任とプレッシャーの中、経営者として孤独な闘いをしている夫が自宅で過ごす際には、ゆっくりと心の休息がとれるように安心できる環境を作ることです。

一方で、子供の学校行事や習い事、地域での活動、親戚同士の付き合いなど、日常の家事以外にも家族としてこなさなくてはならないことは数多くあります。
経営者の夫が忙しく、時間を取れない場合には、これらのことがらを妻がひとりでこなさなくてはならなくなります。一歩間違えれば、家族同士の心が離れていくリスクと隣り合わせと言えるかもしれません。

そうならないためには、たとえわずかな時間でも、夫としっかりコミュニケーションを取る時間を作ることが必要です。
そして夫の時間の余裕ができた時には家族としての役割を果たしてもらえるように、家庭内のオペレーションの分担やバランスを、一緒に話し合っておくことをおすすめします。

夫を支え続けるには妻の心の余裕も大切であることを、夫婦共に理解しておくことが、何より大切と言えるでしょう。

3-2. 夫の会社の従業員とどのように関わるか

夫の会社の規模が小さいうちは、従業員ひとりひとりの様子に気配りできれば理想的と言えます。
場合によっては、会社への不満を抱えながら働いている従業員もいるかもしれません。従業員の不満に気づくことも大切です。
それが会社の業務改善のヒントになる可能性もあるでしょう。

また会社内が明るく活気に満ちている方が、業績は向上すると考えられます。
ですから従業員のモチベーションを高める工夫は、会社の業績向上に役立つことになります。

ただし、従業員との関係が「なあなあ」にならないように、毅然とした態度をとることも大切です。
風通しが良いことと風紀が緩むこととは全く別の状態ですが、紙一重になるケースもあります。
お互い立場をわきまえることが大切と心得ておきましょう。

3-3. 同じ立場の他の経営者の妻とのつながり・良好な関係の築き方

経営者の妻として、同じ立場の他の経営者の妻とのつながりを作ることもおすすめです。
経営者の妻ならではの悩みの相談ができるのは、やはり同じ立場の経営者の妻と言えるはずです。
経営者の妻としての悩みの相談ができたり、共感を味わえたり。また、先輩の立場からのアドバイスや役に立つエピソードなどが聞けるかもしれません。

経営者の妻としての人脈を築くことで、夫の会社の仕事上の関係の広がりに貢献できる可能性もあります。

ただし他の経営者の妻との関係においては、誤解から関係悪化などに発展しないように細心の注意が必要です。
経営者の妻として人と関わる際には、経営者の妻としての立場を背負っていることを常に意識する必要があります。

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4. 経営者の妻としての困難な局面を乗り越えるための心構え

今回は、経営者の妻の役割についてお話ししてきました。
経営者の妻はどちらかと言えば陰で支える役割が主になることが多いかと思いますが、それは夫との関係において、どちらが上とか下とかという意味合いではありません。
力強く地面に根を張った樹木がたくましく成長するように、経営者の妻がしっかりと支えている会社は、大きく成長していく可能性が広がっていると言えるでしょう。

そんな大切な役割を担っている経営者の妻が困難な局面を乗り越えるための心構えを、最後にお伝えしたいと思います。

困難な局面を乗り越えるための心構えとして大切なことは、追い詰められずに、いかに平常心を保つか?ということです。
近視眼的になったり、短絡的になったりすることはできるだけ避けなくてはなりません。
視野を広く持って、長期的視点から今やるべきことを考えること、目の前にあるその時点での最善を積み重ねていくことが大切です。

とは言え、それは簡単にできることではありません。
いざという時に追い詰められずに済むためには、日頃から余裕を持って生活することも必要です。

ストレスを上手に管理して、幸福度向上のためにプラス思考の考え方を身につけておくこと。
そして最後には、自分と夫を信じること。
ちょっとやそっとでは動じない、経営者の妻としての自信と覚悟。
それらは経営者の妻としてのあなた自身の人生も、豊かなものにしてくれることでしょう。

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※本記事に記載の情報は2024年04月17日現在のものとなり、将来変更となる可能性があります。

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